みなさんこんにちは!防災士「電線の切れた電柱」です!
今日のテーマは子育て世帯の防災術です!子育て世帯では、日常の慌ただしさの中でも、災害時の対策に特に注意を払う必要があります。家族全員が安全に災害を乗り越えるために、以下の点に留意しましょう。
1. 家族の防災計画を立てる
- 避難ルートの確認:住んでいる地域のハザードマップを確認し、津波や土砂災害のリスクがある場所を把握しておきましょう。最短の避難ルートを家族で確認し、定期的に訓練を行うことが重要です。
- 住まいの耐震性の確認:お住まいの建築年が昭和56年6月1日より前か後かを確認することで、現在の耐震基準に適合しているかどうかが分かります。旧耐震基準の建物の場合には住み替えの検討も重要です。
- 連絡方法の確立:携帯電話やSNSを利用した連絡方法を家族で共有し、災害時に通信障害が起きた場合の代替手段も検討しておくことが重要です。災害用伝言ダイヤル171は毎月1日と15日に体験利用が可能です。家族で使い方を覚えておきましょう
2. 非常用持ち出し袋の準備
- 基本アイテム:水、非常食、懐中電灯、予備の電池、救急セット、ラジオ、毛布などを準備しましょう。
- 子ども用アイテム:おむつ、ミルク、着替え、おしゃぶり、絵本やおもちゃなど、子どもが安心できるアイテムも忘れずに。心を落ち着かせるためにはラムネなどのお菓子、おやつも準備しておくと安心です。
3. 家の中の安全対策
- 家具の固定:地震で家具が倒れるのを防ぐため、家具の固定は必須です。特に子どもがよく遊ぶ部屋と寝室にある家具はしっかりと固定しましょう。賃貸のお住まいなどで固定が難しい場合には危険な家具そのものを撤去しておくことも重要です。東京都港区などでは賃貸のお住まいであっても家具を固定したあと退去するさいの原状回復義務免除という制度を設け、防災を後押ししてくれている自治体もあります。
- 安全な場所の確保:家の中で地震時に安全な場所(頑丈なテーブルの下など)を家族で確認し、子どもにもその場所を認識させておきましょう。お風呂やトイレは構造的には倒壊に強いとされていますが、閉じ込めの危険があります。閉じ込めが起きないように特にトイレはわずかに開けておくなどの対策を考えましょう。
4. 災害教育の重要性
- 防災知識の共有:定期的に防災に関する話を家族で行い、子どもにも災害の基本的な知識を伝えましょう。
- 避難訓練の実施:学校や地域の避難訓練に参加し、実際に避難する体験をすることが大切です。万が一の際に子ども達がパニックになってしまうと命を守る上で大変な問題となります。保育園などでは毎月避難訓練は実際されており、子ども達がパニックにならないように訓練を重ねています。普段から訓練に参加し、パニックを起さない状況を作っておきましょう。
5. あそびの中で防災を身につける
遊びの中で防災を身につけることも有効です。普段の遊びに付き合う中で少し防災の要素を採り入れてみるのも効果的です。
☆防災だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだのように、ゴールをめざしながら、リーダーの声掛け「地震で揺れた!」に合せて身を伏せて頭を守る安全確保行動をとります。幼児から大人まで楽しめる
☆地震だじいさんゲーム
「じ・じ・じ・じしんだ」の声掛けで身を伏せて頭を守ります。アレンジとして、「じ・じ・じ・ジャンプ」の声掛けではジャンプし、「じ・じ・じ・じいさん」の声掛けではおじいちゃんのまねをします。保育園などでも採り入れられている防災あそびです。
☆人形遊びに防災を入れる
シルバニアファミリーやリカちゃん人形、ブロックのお家などを作って遊ぶ際には防災学習のチャンスです。「地震だ!倒れてくるものから離れよう」などど地震の際の重要な事を伝えて、お人形を家具から話したり、屋外に避難させたりといった要素を遊びの中に入れると子ども達の災害時の対応の理解が進みます。
6. 地域との協力
- 地域の防災活動への参加:地域の防災訓練や会合に積極的に参加し、地域の人々との連携を強化しましょう。
- 情報収集の重要性:地域の防災情報を常に把握し、必要な情報をタイムリーに得ることが重要です。
まとめ
災害は予告なく訪れます。子育て世帯では、日頃からの準備と教育が、家族の安全を守る鍵となります。家族で協力し合い、万全の備えをしておくことが、いざという時の行動を左右します。
今日から大切な家族を守る第一歩を踏み出しましょう!