みなさんこんにちは!防災士「電線の切れた電柱」です!
今日は小さい子どもとの避難に関するポイントを考えてみたいと思います!
事前準備の重要性
災害時にパニックにならず、迅速に行動するためには、事前の準備が不可欠です。家族で災害時の計画を立て、子どもにもその内容を理解させておくことが重要です。避難経路の確認、避難所の場所、非常時の連絡方法などを家族で共有しておきましょう。
学校や保育園などで被災した場合にはまだ学校園留まって保護されている可能性が高いですが、登下校中は自宅に戻る事を優先するのか、それとも学校で迎えを待つのかを経路上の危険な箇所なども話し合いながら決めておく必要があります。
避難用具の準備
子どもがいる家庭では、大人用の避難グッズだけでなく、子ども用のグッズも準備する必要があります。年齢や発達の特性に合わせて、必要なものは様々ですが、一般的には以下のようなものが必要です。
- おむつ、おしりふき
- 粉ミルク、哺乳瓶、子ども用食品(食物アレルギー対策などは公助に頼らずに自ら備える)
- 子ども用の水筒、飲み物
- 予備の衣服、毛布
- おもちゃや絵本(子どもの不安を和らげるため)
安全な避難のために
災害時には、子どもの安全を最優先に考える必要があります。手をつなぐ、抱っこひもやベビーカーを使用するなど、子どもが迷子にならないように注意しましょう。また、子どもが不安に思わないよう、落ち着いて行動することも重要です。
最近は抱っこひもが様々なタイプが発達しており、おんぶの経験が無い子どもも増えています。保護者が徒歩移動する場合には抱っこよりもおんぶの方が移動しやすいです。おんぶひもの準備やおんぶの経験も積んでおきましょう。
緊急時の健康管理
子どもは大人に比べて体温調節が難しいため、特に寒暖の差が激しい時期の避難では体温管理に気をつける必要があります。熱中症や低体温症に注意し、適切な衣服や保温具を準備しましょう。また、子どもの体調変化にも敏感に対応することが求められます。
心理的なケア
災害は子どもの心に大きな影響を与える可能性があります。子どもが感じる恐怖や不安を和らげるために、積極的に話を聞いてあげることが重要です。また、普段からのコミュニケーションを通じて、信頼関係を築いておくことが災害時の精神的な支えになります。
楽しい気持ちを取り戻せる絵本や安心出来るタオルケットやぬいぐるみなど、ストレス緩和に役に立つグッズがあればそれを備えておくことも大切です。ただ、物に依存すると被災時に破損や汚損などのリスクがありますので、過剰に依存することの無いように様々な誘導が必要です。
普段の遊びの中に防災の要素を採り入れる防災遊びも注目されています。子どもがパニックにならないためにも子ども自身が災害に関してある程度知識と経験を持っておく必要があります。
避難所での生活
避難所では、他の避難者との共同生活が必要になります。子どもの生活リズムを考慮しつつ、他の避難者との協調を図りましょう。避難所のルールを守り、周囲への配慮を忘れないことが大切です。様々な理由で集団生活が難しいと判断される場合には、避難所以外の生活出来る場所を予め想定しておく必要もあります。
車中泊、親族宅への疎開。異なる地域の頼る事の出来る先など、平時にこそできる避難場所の想定をしておきましょう。
まとめ
災害時の子どもとの避難には、多くの配慮が必要です。事前の準備(備蓄や必要なグッズの購入)と計画、子どもの安全と健康の管理、心理的なサポートが重要です。公助にとって、子育て世帯の避難はもはや少数派であり特別な配慮は足りていません。保護者の皆様の行動が大切な子どもを守るための最大のポイントです。今日から準備を始めましょう!