皆さんこんにちは!
防災士「電線の切れた電柱」です。
突然ですが、皆さんは地域の防災訓練に参加されたことはありますか?
日本では1月から3月にかけて過去に大地震が起きていたこともあり、1月から3月にかけて地域の避難訓練が開催されることが多い時期となります。
今日は地域の防災訓練・避難訓練に参加するメリットを紹介していきたいと思います!
地域の防災訓練・避難訓練に参加するメリット3選
1.防災に関する知識が得られる
地域の防災訓練・避難訓練では地域で防災活動を行っている「町内会」や「自主防災組織」、自治体の防災行政を担当する「危機管理課」などの方々からの防災情報の提供を受ける事が出来ます。
例えば、避難所となる施設での防災備蓄の情報や、設備の情報などです。これらを知る事でご自身にとって必要でも行政に備えの無いもの(公助の限界)を知って自分で備える(自助)を行ったり、自治体に要望を上げることなども可能となります。
2.避難所や一時避難場所の場所、経路を知る事ができる
地域の防災訓練・避難訓練は避難所となる学校や施設、一時避難場所となる公園や運動広場などで開催される事が多いです。普段から知っている場所であっても、その場所を避難所として目指し、徒歩で移動することで避難経路の危険な場所を予め知っておくことが出来たり、距離感、疲労感を実際に把握することで、実際の被災時に備えた対策を練る事が出来ます。
また、避難所、一時避難場所での受付方法や広さによる収容人数の状況などを知っておくことで、避難所へ避難する以外の選択肢を検討する事もできます。
現在は感染症対策を行う為に、ソーシャルディスタンスの確保が重要な課題となっています。そのため、避難所はこれまでよりも避難者の定員を削減しています。避難所に入れない可能性もあるのです。
そうなると、自宅の耐震性を確認し、耐震補強を行って自宅で生活を送る「自宅避難」や親族や友人のお住まいなどで被害想定が少ないエリアに居住する方のお住まいに待避する「自宅外避難」、自家用車をお持ちであれば「車中泊避難」を検討するなどその他の選択肢を自ら用意して備える必要があります。
3.地域の人々、団体との繋がりが出来る
地域の防災訓練、避難訓練に参加するメリットの3つめは防災訓練や避難訓練を運営する「町内会」や「自主防災組織」といった地域の自治会との繋がりをつくれる事です。
町内会などの自治会活動というと、「会費を払った上で役をさせられて大変」という印象をお持ちの方も多いのでは無いでしょうか?しかし、実際には自治体活動は加入者の減少に伴って、活動自体が少なくなり、負担は少なくなっているようです。そして災害発生時には地域での助け合いは非常に重要であり、被災後の生活を守る為の最後の砦となるケースも多いです。
例えば、皆さんのご家族で小さいお子さんやサポートが必要な高齢のご家族がいたとします。
被災後にこれらのご家族を抱えながらお仕事に行ったり、被災した家屋の整理などを行う事は非常に難しく、地域の方々のサポートに頼ることが必要となってきます。
予め、地域の防災訓練や避難訓練に参加し、顔見知りの地域の方を増やしておけば、その先の自治会活動への積極的な参加も見え方が変ってくると思います。
「名前も知らない誰かのためにする活動」は苦に感じるかもしれませんが、同じ活動内容でも「自分の家族を守るために、地域の仲間と一緒にする活動」は全く別に感じると思います。
地域の防災訓練・避難訓練の開催状況の収集方法
次に、地域の防災訓練・避難訓練がいつ、どこで開催されるのか?を入手する方法に関して説明します。
自治体のWEBサイトを確認する
1月から3月にかけて開催されることの多い防災訓練や避難訓練の情報は自治体のWEBサイトに公開される事が多いです。
町内会の掲示板を確認する
町内会に加入していなかったり、移動中にスマートフォンを見る癖があったりすると町内会の掲示板を見落としがちです。地域の防災訓練は町会によっては参加者を積極的に集める事が目標となっているケースも多く、町内会の掲示板に情報があるケースが多いです。
地域の防災訓練・避難訓練に参加するポイント
最後に、参加する際のポイントをご説明します。
・非常用持ち出し袋を実際に持って参加
非常用持ち出し袋にそれぞれの事情に応じて物品を入れると重くなるケースが多いです。
実際に重さを体感し、内容物の取捨選択を改めて行いましょう。
・積極的に参加して顔見知りを作る
避難所受付体験や応急手当、消火訓練など、設定されている訓練メニューに積極的に参加し、担当者の方と挨拶やお話をして顔見知りを作りましょう。
地域の方がたくさんあつまる地域訓練は地域での助け合い、共助を実現するための重要な場となります。
皆さん、積極的に参加して地域防災力を高め、大切なご家族やご自身の命を守るきっかけとしましょう!